実務者研修を受けて資格取得

介護福祉の仕事に関わる方に、実務者研修は大変重要な研修です。専門学校などで専門の教育課程を経ている方は別ですが、 国家試験である介護福祉士を実務経験者が受験するためには、3年の実務経験と、6か月以上の実務者研修の修了が義務付けられています。単なる受験資格を満たすためだけでの研修ではなく、介護に必要な知識や技術を学ぶことができる有益な内容となっています。

実務者研修のメリットランキング

男女
no.1

介護福祉士の受験資格を得ることができる

介護福祉士の受験資格が厳しくなっており、専門学校等の教育課程の修了を持って受験資格を得ようとすると最短でも2年かかります。すでに実務経験のある方には少しもったいない期間になってしまいます。実務者研修を受ければ、最短6か月で介護福祉士の受験資格を得ることができます。

no.2

たん吸引と経管栄養に関して学ぶことができる

医療行為とされてきたたん吸引と経管栄養が、平成24年4月から一定の条件下の場合は、介護職員でも可能になりました。もちろん誰でもいいわけではなく、研修を修了した職員のみとなります。高齢者のケアに対するニーズが高まる中、研修を受けていることでこれらの業務が可能なことは大きな強みとなります。

no.3

サービス提供責任者に慣れる

訪問介護事業所のサービス提供責任者になりたいとき、実務者研修の修了でも要件を満たすことができます。サービス提供責任者を置けると、施設としてもできることが増えるので、いて損はしない存在です。就職先を探す際に、サービス提供責任者を求める施設にまで範囲を広げることができ、仕事を得るためのアドバンテージになる研修です。

no.4

介護についてを体系立てて学べる

現場で見よう見まねで仕事を覚え、そのまま実務経験を積んだ方の中には行っていることの根拠となる知識を持っていないケースも多いです。介護の仕事を改めて体系立てて学ぶことで、今行っている業務の意味を正確に理解することができ、より充実したサービス提供につなげることができます。

no.5

自分の日々の仕事に自信が持てる

専門学校で介護の教育課程を履修していない方は、経験と勘で業務をしている方もいらっしゃいます。研修受講で日々自分がやっていることを理解できる機会が得られます。また自分の言葉で意味や必要性を説明できるようになるので自信をもって日々の業務に取り組むきっかけになります。

実務者研修の内容と具体的に学べることや取得に伴うメリットをご紹介

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具体的な研修内容

基本は座学となり、人間の尊厳や介護の基本、認知症の理解など、基礎から順番に学んでいきます。この部分は通信教育でも受講することができます。たん吸引と経管栄養は医療的ケアの演習となり、シミュレーターで体験しながら学びます。業務として利用者の方に提供するには実地研修が別途必要にはなります。
原則は450時間の修了が必要ですが、他の資格や研修を受けていれば一定期間の免除が得られます。